■電動スクーターの構造
電動スクーターの構造は非常に簡単です。モーター、バッテリー、コントローラーの3つであり、他はスクーターのフレーム、タイヤ、ボディ、その他部品だけです。
●コントローラー
アクセル開度に合わせてモーターへの電流を制御します。アクセルを開けていない場合は、モーターからバッテリーなどへ充電を行う回生ブレーキの制御も行います。
●EV用バッテリー
ディープサイクルバッテリーと呼ばれ通常のバッテリーを並列に複数つなげたり、シリコンバッテリーやリチウムイオンバッテリーが使われます。充電に便利な脱着式バッテリーもあります。
●ホイールインモーター
ホイールインではないモーターも存在しますが、ホイールインタイプが普及するでしょう。後ろだけではなく前輪にも装着する電動スクーターもあります。
●構成部品の比較
主要部品 |
従来(ガソリン) スクーター |
電動スクーター |
フレーム・ボディ | ○ | ○ |
タイヤ・ブレーキ | ○ | ○ |
バッテリー | 小さい | 大きい |
コントローラー | × | ○ |
原動機 | ガソリンエンジン | モーター |
マフラー | ○ | × |
吸気装置・燃料タンク | ○ | × |
発電機 | ○ | × |
冷却装置 | ○ | × |
上記の比較で一目瞭然だが、電動スクーターは圧倒的に部品がすくない。だから必要な部品さえ組み合わせれば電動スクーターは成立するので、中国や日本でもバイクメーカー以外の参入が相次いでいる。
Update 2016/05/01 Create 2010/10/10
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