■ブレーキフルード(オイル)の種類と規格
ホームセンターに行くと車用のブレーキオイルは売っているが、バイク用のものは無かった。
車?バイク?はたして違いはあるのか?・・・サーキット走行以外では違いはありません。
ブレーキフルードは車・バイクの区分ではなく以下の分類になります。
●ブレーキフルードの規格
旧規格 | 新規格 | ①沸点 | ②吸湿性 | ③価格 | 交換時期 | 備考 |
DOT5 | JIS BF-5 | 高い | 高い | 高い | 1年以内 | |
DOT4 | JIS BF-4 | 普通 | 普通 | 普通 | 1~2年 | |
DOT3 | JIS BF-3 | 低い | 低い | 安い | 2~3年 | 車(日産、トヨタ)純正 |
①沸点
液体が熱により沸騰(気泡を発)するポイント。沸騰とはベーパーロック現象(ブレーキフルードに気泡が発生しブレーキが利かなくなる現象)を意味します。高温にさらされるサーキット走行では、ブレーキ性能維持の為に沸点は高い方が良い。車よりバイクの方が高温温にさらされる可能性は高い。
②吸湿性
湿度を吸収してしまう度合い。湿度が上がるとベーパーロック現象を起こしやすいし、ブレーキキャリパ内側が錆びやすくなります。
③価格
DOT4、500mlで1,000円~1,800円程度。DOT5になるとDOT4の倍ぐらいが相場です。
●ブレーキフルード交換に必要なもの
ドライバ、メガネレンチ、廃油をこぼさない為のホースと缶
●ブレーキフルード点検・交換概要
基本的には小さなスクーターもでかいバイクも同じです。
![]() |
●点検箇所 右ハンドル部にあるブレーキ液タンクの点検窓を確認します。 スクータによっては、フロントカバー部を取り外す必要があります。 |
![]() |
●点検ポイント(液量と色) 液面が点検窓上部にあれば良好です。上部に来るようにブレーキオイルを追加しましょう。 点検窓に見えないぐらい下にあればエア混入の可能性があります。 新品オイルは限りなく無色に近い。この点検窓からは、比較的、色が薄く見えます。 |
![]() |
この写真ぐらいに色が付いてるものはオイル全交換が必要でしょう。 ブレーキオイルを直接見るとこんなに汚れています。ここにブレーキオイルを入れていきます。 |
![]() |
●新品の色(無色に近い) 新品のブレーキオイル500ml缶を上部から覗いた写真です。色は限りなく透明です。 |
![]() |
●オイル抜き ブレーキキャリパ部のゴムキャップを外します。 メガネレンチを取り付け、ホースを取り付けます。エア抜きバルブを緩めると(左に回し)、オイルが抜け始めますので、ハンドル部のタンクにオイルを補充します。 一気にには抜けません。重さでだらだらと抜ける感じですので何回かハンドル部のタンクにオイルを補充します。抜けるオイルの色を見て、綺麗になってきたらバルブを閉めます。 |
![]() |
●エア抜き ブレーキレバーを握る ⇒ バルブを緩めてから締める。 これを繰り返します。 |
Update 2016/04/13 Create 2010/10/10
関連記事
■ブレーキフルードの点検・交換
フロンドディスクブレーキフルードの点検方法、交換方法について。