■ピストンバルブ式キャブレーター

2サイクルエンジンのスクーターに多く使われているピストン型のキャブレーターです。2サイクルバイクは、バランスが非常に重要なファクターとなり、チャンバーやエアクリーナーの交換、ボアアップを行った場合にキャブの調整は必須となります。

調整する前にキャブの役割・構造・機能を理解してキャブの上手なセッティングを行いましょう。

●ビストンバルブ式キャブレターの構造

キャブレーターの構造

●スロージェット系統

アイドリング時、ピストンバルブは閉じておりバルブ後方(エンジン側)には強い負圧が発生するので、スローポート(アイドルポート)から燃料が吸いだされます。スロージェットはスロットル開度0~1/4付近の低速を幅広く受け持ち、メインジェットの動作する中域近くまで燃料を供給します。
低速からのスムーズな吹け上がり、低速域でのレスポンスに対して重要な役割を果たしています。

●メインジェット系統

アクセル開度1/4~全開のガソリン量を調節します。

 

 

●キャブレーター構成部品の劣化とメンテナンス

長く乗っていないようなスクーターであればガソリンがたまっている状態でガソリンが腐っている場合があり、その不順物がメインジェット、スロージェットに詰まっている場合があります。

その場合にはオーバーホール(分解・洗浄)が必要ですが、自分で出来れば安くあげられます。ちなみにバイクショップに頼む場合はキャブを単品で持ち込んでも、部品代別で以下の料金がかかるでしょう。

50cc=4,800円 50cc以上シングル=8,200円 4気筒=9,500円

●キャブレーターの調整

2サイクルエンジンは吸気・エンジン・排気のバランスでパワーが出てるので、チャンバー、ボアアップ、エアクリーナーの交換等を行った場合には、キャブレターの調整は必須でしょう。メンテナンスよりもむしろこちらの方が機会がおおいでしょう。

調整とはメインジェットを変えていく事です。この調整が上手くできれば、同時にオーバーホールも簡単に出来るでしょう。

 

Update 2018/11/13  Create 2010/10/10

 

 

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